村田製作所、基幹系システム基盤をExadataで統合--夜間バッチで30%向上見込む

NO BUDGET

2017-05-15 14:58

 村田製作所は「Oracle Exadata Database Machine」を導入し、生産、販売、物流管理などの基幹システムのIT基盤を統合した。新システムは「Oracle Database 12c」上で稼働し、プライベートクラウド環境やハイブリッドクラウド環境への移行が容易になるという。日本オラクルが5月11日に発表した。

 村田製作所では、従来メインフレームシステムを運用していたが、処理速度低下や運用コストが課題となっていた。夜間のバッチ処理では、データの増量に伴い実行時間の長期化が課題となっていた。同社は製品の90%以上を海外で販売しており、グローバル生産の拡大や積極的なM&A戦略で取り扱うデータ量やシステムの利用者数が増大している。

 同社は、検証環境や災害対策環境も含め、計画停止まで考慮した堅牢なデータベース基盤を構築するため、Exadataを4台導入した。採用理由として、事前検証で夜間バッチ性能の30%向上が見込まれること、拡張性、可用性をはじめ、オンライントランザクション処理(OLTP)とバッチ処理、データウェアハウスなど、さまざまなデータベース処理が共存できることなどが挙げられている。

 システムの導入、移行プロジェクトでは、日本オラクルのコンサルティングサービスが活用された。移行作業にはデータベースのテストツールである「Real Application Testing」を活用し、村田製作所のデータベース管理者が2カ月でテストとチューニング作業を完了させた。システム運用では、予防的な監視と問題発生時のサポートを実施するオラクルの「Advanced Customer Services」を活用する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]