LinkedInとDynamics 365は、データを目玉として統合されつつある。MicrosoftがLinkedIn買収の元を取ろうとすれば、財務、人事、経営、マーケティング、営業、顧客サービスなどのさまざまな分野で、多くのソフトウェアサービスを販売する必要がある。Nadella氏は統合について、次のスライドを使って説明した。
アナリストはこれを評価している。JefferiesのアナリストJohn DiFucci氏は調査ノートで次のように述べている。
経営陣はLinkedInとOffice 365によってDynamicsを強化できると考えており、先進的なプロフェッショナルが、従来よりもデータにアクセスしやすくなるよう、これらを密に統合していくことをほのめかした。現在のDynamics事業の規模は約20億ドルであり、安定して2桁成長を続けている。経営陣はLinkedIn事業は順調だと考えている。過去2年間、メンバー数は年平均成長率15%で増加して5億人を超えており、セッション数も20%増加した。経営陣は、2018会計年度には、DynamicsとLinkedInの連結売上高の70%以上がSaaSになると予想している。
Microsoftは同社のデザイン言語を全製品に広げようとしている。同社の新しいデザイン言語「Fluent」は、深さ、光源、モーション、マテリアルなどの要素を用いた効果により、感覚的で協調的な体験を提供することを目指すものだ。このアプローチ(次の写真にも部分的に現れている)は興味深いものだが、成功させるのは容易ではないかもしれない。
Nadella氏とMicrosoftは、デジタル変革の波に乗ろうとしている。「デジタル変革」は今や、テクノロジ業界で使われすぎている言葉の1つになっている。しかし、その市場が巨大であることは疑いない。Microsoftには、IoT資産、クラウドプラットフォーム、およびデータやAIと結びついている多数のエンドポイントを持つ企業をデジタル化する、多くの取り組みを可能にするだけの資産がある。
問題は、どのようにデジタル変革を提供するつもりかということだ。Microsoftは、SAPやOracle、Salesforceなどのエンタープライズ市場の強者と同じように、業界単位の大規模な営業努力を通じて、これを進めようとしている。
StifelのアナリストBrad Reback氏は次のように述べている。
Microsoftのルーツはほぼ汎用のITプラットフォームを提供することにあるが、最近では垂直市場にも目を向けようとしており、デジタル変革がすべての業界を巻き込みつつある中、同社は業界に特化したソリューションの提供者になろうとしているとわれわれは見ている。その証拠に、Microsoftは小売業、接客業、医療業界、製造業などの現場にいる労働者たちを直接ターゲットとした発言を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。