SAPは米フロリダ州オーランドで開催中の「SAPPHIRE Now」で、これまでIoTのブランドとしてきた「Leonardo」を拡張し、デジタルイノベーションシステムという位置づけにすることを発表した。SAP Cloud Platform上で、機械学習、IoT、ビックデータ、アナリティクス、ブロックチェーンに関するソフトウェア機能を統合するものだ。
Leonardoは既存のSAPアプリケーションに統合可能で、アプリケーションをより「インテリジェント」にするという。また、開発者やパートナー向けにカスタムアプリを構築するサービスも提供する。まずはニューヨーク、パリ、サンレオポルド、バンガロールをベースとするSAP Leonardoセンターの新たなネットワークの支援を得られる。
SAP Leonardoポートフォリオ全体に対する強化も発表された。「SAP Leonardo Machine Learning Foundation」は、企業向けの、新しい機械学習に対応した一連のアプリケーションで構成され、SAP Cloud Platformに組み込まれたサービスを利用する。
さらに「SAP Leonardo Machine Learning」アプリケーションの1つとして、SAPは、顧客サービスチケットを適切なエージェントに振り分ける「SAP Service Ticketing」を「Hybrid Cloud for Customer」の一部として提供する。また、企業データのマイニングによって、自社サービスから離れようとする兆候のある顧客などを発見できるようにしたり、顧客に適したアクションを選択できるよう提示する「Customer Retention」、深層学習を利用して、動画や画像におけるブランドの画像をほぼリアルタイムでチェックする「Brand Impact」も提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。