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Gartner Summit

自動化なしにアジャイルもハイブリッドクラウドも無理--米Red Hat

日川佳三

2017-05-19 07:30

 「ガートナーITインフラストラクチャ&データセンターサミット2017」のセッションの1つとして、4月26日に米Red Hatのエグゼクティブバイスプレジデント兼CMO(最高マーケティング責任者)であるTim Yeaton(ティム・イートン)氏が登壇した。

 「The Automated Enterprise - 迅速的かつ効率的なインフラ及び運用管理の自動化の実現」と題して、米Red Hatが2015年に買収した米Ansibleの構成管理ツール「Ansible」について紹介した。

 講演のテーマは、ITシステムの構成管理や日々の運用のオペレーションを自動化、効率化することによって、いわゆるDevOpsを容易にする、というもの。このための有効な手立てとして、サーバの設定、運用を自動化するツールであるAnsibleが適する、としている。Ansibleのユーザー事例の1社である金融機関は、Ansibleの導入によって、これまで手作業で実施していた毎月20万件のパスワード変更作業から開放されたという。

米Red Hat Executive Vice President and Chief Marketing OfficerのTim Yeaton氏
米Red Hat Executive Vice President and Chief Marketing OfficerのTim Yeaton氏

 講演の冒頭では、これまでのITシステムの問題点を指摘した。「自動化の手段はあったが、ポイントソリューションに過ぎなかった。業務全体を対象にはできていなかった」(Tim氏)。サーバのプロビジョニング(配備)だけを自動化するなど、自動化の適用範囲が限られてしまっていたということである。「業務全体に適用できる、一貫性のある自動化のアーキテクチャでなければならない」(Tim氏)

 現在のIT部門は、システムや業務を自動化することを要求されており、プレッシャーが大きいという。運用担当者が運用作業から開放されてプロセス管理などの業務に従事できるように、運用を自動化する仕掛けを緊急に導入しなければならない。さらに、ガバナンスの問題からシャドーITが減っていることも、IT部門の負担増につながっているという。

 ただし、自動化したくても、企業の業務システムを取り巻く環境は複雑だ。バイモーダル(しっかり開発/運用するモード1と、素早く柔軟に開発/運用するモード2という2つの流儀を、システムによって使い分ける)のうち、モード1を適用する従来型のITが多くを占めている。これらはx86/Linuxや仮想化によって標準化することはできるが、「標準化だけでは不十分で、自動化が重要になる」(Tim氏)

 自動化によって業務の効率が上がり、俊敏性につながる。「自動化はアジャイル開発にも寄与する。自動化なくしてハイブリッドクラウドの運用は不可能だ」(Tim氏)。

 自動化の環境の中にあって初めて、企業はイノベーションを吸収できるようになる。こうした理由から「企業横断的な自動化が必要」(Tim氏)になる。

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