グーグルがOLTPに利用できる分散データベース「Cloud Spanner」を提供

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-05-19 12:25

 Googleは米国時間5月16日、重要業務のOLTP(オンライントランザクション処理)を伴うアプリケーションに使用できるグローバル分散データベース「Cloud Spanner」の一般提供を開始した。

 米ZDNetの取材に対し、Google Cloud製品マネージャーであるDominic Preuss氏は、Cloud Spannerのスケーラビリティと、トランザクションの整合性の高さは、市場に出回っている製品の中でも他に類を見ないもので、2月にベータ版がリリースされて以降、このサービスは「大きな注目」を集めていると語った。

 Googleがこの技術の開発を始めたのは2005年のことで、最近9年間は、同社の重要アプリケーションのほとんどをCloud Spanner上で運用しているという。Preuss氏はブログ記事で、Cloud Spannerはすでに幅広い業界で重要アプリケーションに使用されており、これには顧客認証システム、ビジネストランザクション、在庫管理システム、低遅延高スループットを必要とする大容量メディアシステムなどが含まれると述べている。

 「Cloud Spannerを利用しているのは、現在提供されているソリューションが提供する機能の上限を超えてしまったユーザーだ」とPreuss氏は述べている。また同氏は、Cloud Spannerのようなリレーショナルデータベースへの移行は、「NoSQL」への以降よりもずっと簡単だ、とも付け加えた。

 Preuss氏は、パブリッククラウド事業に力を入れているGoogleにとって、フルマネージドのクラウドデータベースサービスとしてCloud Spannerを提供することは、マネージドクラウドサービスを探している多数の顧客の獲得に役立つと話す。

 「顧客がパブリッククラウドの中からGoogleを選択する場合、マネージドサービスの品質と幅広さが鍵になっていることが多い」と同氏は述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]