AIが現在の転換点に達したのは、機械学習ツールの成熟、「ムーアの法則」とハードウェアの向上、ビッグデータの登場という3つの要因が組み合わさったからだ、とLi氏は主張した。
Li氏は、今はAIの「歴史的瞬間」だが「始まりにすぎない」として、「これまでに開発してきたツールや技術は、AIに可能なことを広大な海原に例えれば、その最初のわずかな水滴のようなものだ」
Googleが設立したCalico Labsの最高コンピューティング責任者であるDaphne Koller氏は、ビッグデータはまだ、一部の人たちが考えているようにあらゆる分野で活用されているわけではないと指摘した。
Koller氏はLi氏とのパネルディスカッションで、「われわれは、今ではビッグデータがあらゆることへの解決策だと考えがちだ」と述べた。ビッグデータが大きな役割を果たしている分野もあるが、「残念ながらまだ中規模、または小規模なデータを利用している分野もある」という。
そのことを念頭に置いて、今はまだ「人間の直感と、取得しているデータとのバランスを取る」必要がある、とKoller氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。