451 Researchによると、企業のIT支出におけるクラウドとホスティングサービスの成長は25.8%となり、IT支出全体の成長率である12%を大きく上回るという。
451 Researchの調査「Voice of the Enterprise: Hosting & Cloud Managed Services, Budgets and Outlook」は、ITおよびクラウドに意思決定権のある約1000人を対象にした世界ベースの調査だ。クラウドの支出増は業界、組織の規模を問わず見られるトレンドとなった。一方、この傾向は大企業では顕著で、約33%の増加となる。
調査に回答した人のうち88%が、ホスティングとクラウドの予算を2017年に前年度よりも増加させるとした。だが、2016年よりもIT予算全体を増加させるとした回答者は70%だった。
すべての企業がクラウドに投資する準備ができているわけではない。9.5%の回答者が、ホスティングとクラウドの予算を削減する見通しとしている。また、22.3%がIT支出全体を削減すると回答している。これは、一部の企業がIT予算を削るなかでクラウドとホスティングサービスの予算を増やしているということになる。
レポートによると、クラウド支出が増加する要因はいくつかあるという。オンプレミスのワークロードを移行させることが簡単になっていることは大きな成長要因の1つとなっている。また、事業の成長に合わせてクラウドの拡張が必要な場合もあれば、企業が新しいプロジェクト向けにクラウドに取り組むといった要因もある。
回答者の多くが「Microsoft Azure」や「Amazon Web Services (AWS)」といった大手ベンダーのクラウドを採用しているが、50%の企業は上位10社以外のクラウド事業者を利用しているという。企業は一部の事業者に投資が集中することよりも予算全体の増加を懸念していることから、「多数のクラウド事業者に対し投資を分散させるだろう」と記されている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。