2.成功するオーケストレーションのためのプロセス活動マッピング
数十年の試行錯誤を経て、ソフトウェア開発とテスト担当者は、高品質のソフトウェア製品を提供するための一連のベストプラクティスに、緩やかに収束しつつある。
これらベストプラクティスの中心となる要素は、ソフトウェア開発とソフトウェアテストのそれぞれの活動をマッピングすることである。本稿では、ソフトウェア開発の4つの活動を特定し、その活動と対になるソフトウェアテストの4つの活動にマッピングする。
要件抽出およびシステムテスト
ほとんどのソフトウェア開発において、開発者は文書や契約によって正式に伝えられる場合でも、あるいは口頭で非公式に伝えられる場合でも、あらゆる活動を始める以前に、開発する内容についてある程度の前提知識を持っている必要がある。
このような要件には、エンドユーザーにとって最も重要なエンドトゥエンドの一般的なシナリオが含まれているので、システムテストにとって最適なベースとなる。ソフトウェアが納入される直前に実施される検収テストと混同されがちだが、システムテストはCIサイクル時に定期的に実施することで、リグレッションを判別できる。
各テストに関係するソフトウェアのインターフェースが安定した後に、これらはコード化/スクリプト化する必要がある。
開発プロセスを通じて、新たな要件は顧客から絶え間なく伝えられるので、新たなシステムテストはドキュメント化、スクリプト化され、古く使われなくなったものは再スクリプト化する必要がある。