Googleは米国時間5月23日、Chromeを企業で利用しやすくする新たなアップデートを発表した。
同社は企業向けのChromeパッケージを新たにリリースした。このパッケージには、Chrome MSI、拡張機能「Legacy Browser Support」(LBS)、管理ポリシーテンプレートが含まれている。
LBSは、「Silverlight」などの古いプラグインを使用するために、古いバージョンの「Internet Explorer」にアクセスする必要がある場合でも、Chromeを導入できるようにするものだ。この拡張機能を使用すると、Chromeを使用中に古いブラウザを必要とするリンクをクリックした場合、そのURLがシームレスに古いブラウザで表示される。その後古いアプリでの作業を終えて、別のURLを入力すると、自動的にブラウザがChromeに切り替えられる仕組みになっている。
Googleによれば、この2年間で企業のChrome使用率は2倍になっているという。企業は、従来通りChromeのMSIインストールパッケージを単体でダウンロードすることもできるが、こちらの方が導入と管理の手間は煩雑になるかもしれない。企業向けパッケージに含まれている管理ポリシーテンプレートは、個別にダウンロードすることもできる。
さらにGoogleは、Chromeで正式にCitrixの「XenApp」と、「Windows Server」のターミナルサービスをサポートする。「Chrome 58」では、Citrix環境でのGPUアクセラレーション、ローミングプロファイル、Windows Serverの自動検知のサポートが追加されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。