そして登壇者は、Microsoft Windows and Devices Group Technical Fellow, Alex Kipman氏に変わった。Kipman氏は音声認識・ジェスチャー操作を行うデバイス「Kinect」やMR(複合現実)デバイス「Microsoft HoloLens」の開発に携わってきた人物である。Microsoft HoloLensは2016年12月から日本国内でも予約を受け付けたところ、北欧6カ国よりも予約数が上回った日本市場に対して「日本はMR市場がもっとも成長している。(コミュニティの熱意を目にすると)クレイジーといいたくなるほど鳥肌が立ち、刺激を受ける」(Kipman氏)と感想を述べつつ、MRこそがコンピューターの未来であると力強く語っていた。
また、gumiがVR/AR/MR分野のスタートアップ支援プログラムを強化するため、「Microsoft BizSpark」の導入を発表。具体的にはTokyo VR StartupsおよびSeoul VR Startupsで実施する。

Microsoft Windows and Devices Group Technical Fellow, Alex Kipman氏
最後に登壇した日本マイクロソフト 執行役員 最高技術責任者 榊原彰氏は、Microsoft Graphに対して説明を行った。「Microsoft Officeはただアプリケーション並べたものではない。Microsoft GraphはOfficeのデータを扱う統合的なモデルとして、Dynamics 365と統合した。また、今後はLinkedInとも統合し、さらに人物のIDや所属など管理する『People』、その人物の活動内容を管理する『Activities』、IDに紐付くデバイスの種類などを管理する『Device』へと広げていく」(榊原氏)と述べながら、すべての製品に"知性"を組み込む手法で"インテリジェンスの新時代"を目指すと語った。

日本マイクロソフト 執行役員 最高技術責任者 榊原彰氏