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日本株展望

半導体ブーム--ピークアウトはいつか?

ZDNet Japan Staff

2017-05-25 10:58

今日のポイント

  1. 世界的な半導体ブームが続いている。増益モメンタムの強い半導体セクターに一定の組み入れを維持したい。ただし、半導体産業は浮き沈みが激しく、突然ブームが終わることもあり要注意。半導体製造装置の組み入れを徐々に減らし、半導体材料やシステムLSIに乗り換えることも選択肢に
  2. 東芝は投資対象としてのリスクが極めて高い。東芝半導体が売却できないと債務超過が解消できないが、売却が遅れるとフラッシュメモリの不足解消が視野に入り高値売却が困難になるリスクもある

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

半導体関連株の過去1年5カ月の上昇率を日経平均と比較

半導体関連株の過去1年5カ月の上昇率を日経平均と比較
注:楽天証券経済研究所が作成

半導体の世界的なブームが続いている

 今、世界は久々の半導体ブームに沸いている。半導体関連株が米国でも日本でも軒並み大きく上昇している。このブームはいつまで続くのだろうか? 4~5年周期で好不況を繰り返す半導体業界だが、今回は18年ぶりの世界的なブームになりつつある。

米半導体株価(SOX)指数の動き:1997年1月31日~2017年5月23日

米半導体株価(SOX)指数の動き:1997年1月31日~2017年5月23日
出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

 半導体ブームの背景については以下を参照。

半導体株投資の経験則

 このブームは一体いつまで続くのだろうか。窪田氏は26歳だった1987年に投資顧問会社で日本株ファンドマネージャー兼アナリストとなった。その時、アナリストとして最初に担当したのが半導体産業だった。

 1987年は円高不況、半導体不況のさなかだった。1987年10月には「ブラックマンデー」と言われる世界的な株の暴落もあった。そして、1987年12月、日経平均がブラックマンデー後の安値をつけにいく局面で、半導体製造装置のアドバンテスト株が逆行高を演じていたのを不思議に思ったことを今でも覚えているという。

 その後、半導体関連のさまざまな企業を取材し、半導体産業の復活は近いと判断し、1988年1月には半導体関連株に積極的に買い推奨レポートを書いた。タイミングよく、そこから半導体産業はブームに向かった。

 それから通算して25年間、窪田氏は日本株のファンドマネージャー兼アナリストを経験。いろいろな業種を担当したが、常に半導体業界について考え続けてきた。

 半導体産業は浮き沈みの激しい産業である。半導体ブームのピークで極めて大きな利益を計上する反面、不況になると大きな赤字を計上することがある。半導体サイクルのピークとボトムがわかれば、急騰急落する半導体関連株の売買タイミングがわかるので、アナリストは一生懸命分析する。

 ところが、その予測はなかなか当たらない。誰もが強気で半導体は絶好調がいつまでも続くと思っているときに突然ピークアウトし、半導体不況が始まる。もう、半導体産業は永遠に復活しないと思われている、半導体不況の大底から突然、急回復が始まる。

 半導体産業を25年以上見てきたアナリストとして、今の半導体産業の復活は素直に嬉しいと窪田氏。1~3月も日本製半導体製造装置の受注は大きく伸びており、また、半導体材料であるシリコンウエハも品不足から値上がりが見込まれる状況だ。半導体アナリストから「半導体のスーパーサイクルが始まった(ブームがかつてない程長期化するという予想)」との声も聞かれるようになった。

 それでも忘れてはならないのは、誰もがブームが永続すると思っている時に落とし穴が待ち構えていることだ。半導体産業の景況は、山の天気のように急変することがある。上昇が続いている半導体関連株については、選別投資が必要な段階に入っている可能性もある。

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