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日本株展望

半導体ブーム--ピークアウトはいつか? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-05-25 10:58

半導体関連株の選別投資

 日本の半導体関連株も、過去1年半で大きく値上がりしている。冒頭にある半導体関連株の上昇率一覧表を見てほしい。原子力発電事業などで巨額の損失を計上した東芝を除けば、日経平均を大きく上回るパフォーマンスが出ている。

 半導体関連株に弱気になるのは時期尚早と思う。増益モメンタムの強い半導体セクターには、一定の組み入れを保持したいと考える。それでも窪田氏がファンドマネージャーならば、そろそろ少しずつ、セクター内で入れ替えを始めることを考える。以下の方針で考える。

(1)半導体製造装置の組み入れを若干減らす→半導体材料などに乗り換える

 半導体ブームの初期に株価が上昇する、半導体製造装置株については、少しずつウェイトを落とすことを考える。半導体製造装置の中でも、前工程に関連する銘柄群(東京エレクトロン、スクリーンHLDGなど)が最初に組み入れを下げる候補となる。

 一方、ブームの後期に業績がよくなる傾向のある、半導体材料(シリコンウエハで世界シェアの高い信越化学やSUMCO)については引き続き強気で良いと考える。

(2)純粋な半導体株の組み入れを若干減らす→半導体もやっているが主力事業ではなく、半導体と無関係の主力事業が好調な株に入れ替える

 画像センサが好調なソニー、システムLSIの利益が回復する富士通については、強気の投資判断を継続している。半導体が好調だが、主力事業ではなく、株式市場では、あまり半導体関連株として見られていない。半導体以外の主力事業が好調であるからことから、ソニーと富士通は投資魅力が高いと考えている。

(3)変動の激しい半導体メモリ株の組み入れを若干減らす→相対的に変動がマイルドなシステムLSIやアナログ半導体を手がける銘柄に入れ替える

 フラッシュメモリが世界的に不足し、増産投資が活発化している。10~12月、1~3月に日本の半導体製造装置の受注が急増しているのは、フラッシュメモリの増産対応が影響している。

 フラッシュメモリで世界大手の東芝半導体の利益が急拡大している。ただし、半導体メモリは汎用品で、増産が続くと供給過剰になる可能性もある。東芝は債務超過を解消するために、東芝半導体を売却せざるを得なくなっているが、過去の経験則では今が売り時の可能性もある。

 東芝半導体の売却について、業務提携先のウエスタンデジタルが、契約違反と主張して差し止め請求していることが不安材料となっている。東芝が半導体事業を売るのが遅れているうちにフラッシュメモリの不足解消が視野に入り、高値売却が困難になるリスクもある。

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