Plattner氏は続けて、動画の中でブランドの露出を自動検出する「SAP Brand Impact」もデモした。スポーツイベントなどで背景にある広告、選手のユニフォームなどにあるロゴを認識してカウントしてくれるというものだ。高速かつリアルタイムで分析でき、大量の動画に対応する拡張性もある。
「SAP Brand Impact」フルHD動画にあるロゴやブランドを自動検出する。
アナリティクスとコラボレーションでは、「SAP Analytics Cloud」をデモした。同製品は「SAP BusinessObjects Cloud」から名称変更したもので、iOSアプリも新しくなった。S/4 HANAを始め、SuccessFactorsなどSAPアプリケーションからのデータ、それに株価や天気など外部のデータを集めて表示するオーバービューダッシュボードを用意する。
デモでは、収益の予想が目標より低いことから、スマートアシスト機能を利用してユーザーが考えつかないような視点から原因を分析、顧客サービスのコストが高いことがわかった。プランニングも組み込まれていることから、顧客サービスの支出プランを調整してそれを実装することもできる。
SAP Analytics Cloudでは、アナリティクスと機械学習を利用して収益に影響している要因をリアルタイムで分析できる。
「データがあるところでアナリティクスを行う。データは動かさない」とPlattner氏は特徴を繰り返した。