Citrixのプロダクト&テクノロジー担当シニアバイスプレジデントPJ Hough氏。Microsoft出身だ。
基調講演では、CitrixとMicrosoftの協業を活用したITサービスを活用する事業者として、富士通も登場した。Citrixとは15年来の提携関係にあるという富士通では、2000人以上のCitrix認定エンジニアがいるという。100カ国以上でITサービスを提供しており、「顧客が望む成果を一緒に提供できる」と同社でグローバルデリバリデジタルワークスペーストランスフォーメーション担当トップを務めるKaryn Jeffery氏は語る。
その例として、CitrixとMicrosoftの技術を利用して、ニュージーランドで地震発生後にデータセンターや機器を失った同国政府のある部門を、わずか4日で復旧させた事例を紹介した。
「人間中心のイノベーションにフォーカスしている」とし、今後もCitrix、Microsoftとの協業を通じて「顧客向けに合理化したソリューションを提供し、顧客と一緒にイノベーションする」とJeffery氏は語った。
富士通のKaryn Jeffery氏(左)とCitrixのCEO、Tatarinov氏。
CitrixはMicrosoftのほか、GoogleやSamsungとも提携している。Googleでは最新のReceiver for Chrome 2.4を発表したほか、ChromebookでOffice 365などが利用できるようになった。またChromeでのSkype for Business、ShareFileとG Suiteの統合なども発表されている。
MicrosoftがCitrixを買収するという憶測については、Tatarinov氏はこれを否定した。記者向けのセッションで「我々は売りに出ていない。Citrixは成長しており、AI、アナリティクス、機械学習をクラウド製品に統合していくところだ」とTatarinov氏は述べた。