Raspberry Pi財団、CoderDojoを合併--子ども向けプログラミング道場を100カ国に

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 高森郁哉 (ガリレオ)

2017-05-29 11:01

 Raspberry Pi財団は、アイルランドのダブリンに拠点を置くCoderDojo財団が世界1000カ所以上で展開するプログラミング道場「CoderDojo」を合併する。

 両財団が目指すのは、約9000人のボランティアの支援を受けて現在69カ国に展開する約1250カ所のCoderDojoを、2020年までに4倍の5000カ所に拡大することだ。目標として、100カ国で参加者数18万5000人の達成を掲げている。

 2つの慈善団体は今後も独自性を保ちつつ、共通のミッションで協力することになる。具体的には、7〜17歳のより多くの子どもに、プログラミングの方法や、アプリ、ウェブサイト、ガジェットの制作方法を教えていく。


提供:Nick Heath/TechRepublic

 CoderDojoは、アイルランドの起業家James Whelton氏とオーストラリアの起業家Bill Liao氏が、2011年にアイルランドのコークで立ち上げた。2人は、アイデアをコードで実現する方法を子どもたちが指導者から学べる場を作りたいと考えた。

 Raspberry Pi財団は、大人気のシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」を開発したほか、2015年には、「Code Club」を後援している。Code Clubは、CoderDojoに似ているが、9〜11歳を対象にした英国のプロジェクトだ。

 Raspberry Pi財団の最高経営責任者(CEO)であるPhilip Colligan氏は、次のように語る。「Raspberry Pi、Code Club、CoderDojoを束ねることで、若者にコンピューティングやデジタル制作への関与を促す最大規模の世界的な取り組みが実現する」

 合併するからといって、CoderDojo参加者がRaspberry Piのみを使用する必要はない。CoderDojoは、今後も「ソフトウェアやハードウェアに関して偏らない」内容となると保証し、こうした価値観はRaspberry Pi財団と共有されていると述べている。

 なお、Colligan氏はCoderDojoの理事会に、Whelton氏とLiao氏はRaspberry Pi財団の理事会にそれぞれ加わることになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  5. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]