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企業買収

Rackspace、TriCore Solutionsを買収へ--アプリケーション管理サービス強化

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2017-05-29 11:40

 Rackspaceは米国時間5月25日、エンタープライズ向けアプリケーション管理企業の大手であるTriCore Solutionsを買収する契約を締結したと発表した。買収は6月に完了する予定だが、契約の詳細は明らかにされていない。ただRackspaceは、この買収が自社にとって過去最大のものだと語っている。

 TriCoreは、OracleやSAPをはじめとするベンダーのERPソリューションを含むさまざまなアプリケーションの管理を手がけている。Rackspaceの顧客らは、ERPやビジネスインテリジェンス、アナリティクス、データウェアハウスといったワークロード向けのマネージドサービスの提供を望んでいたが、同社はこれまでその要望に応えることができなかった。

 Rackspaceの戦略および企業開発担当バイスプレジデントであるMatt Bradley氏は米ZDNetに対して、「TriCore買収の目的は、より多くの製品やサービスを可能な限り迅速に顧客に提供するための能力の獲得にある」と述べている。

TriCore
提供:TriCore

 この買収は、Rackspaceが中核となるクラウド管理サービスの枠を超えて発展するための新たなステップとなる。同社は4月、プロフェッショナルサービスの提供を目的とした新しい「Global Solutions and Services(GSS)」部門を立ち上げている。

 クラウドプロバイダーとして、AmazonやGoogle、Microsoftなどの大手企業との競争に苦戦していたRackspaceは2016年、顧客サポートサービスに軸足を移し始めた。現在は、トップクラスのAWSのマネージドサービスプロバイダーとなっており、AWSプラットフォームのエキスパートとして認定されたエンジニアを多数擁する。また同社は2016年終盤に、投資会社Apollo Global Managementによって総額43億ドルで買収され、株式非公開企業となった。

 同氏は、マネージドクラウドの顧客アカウントが昨年より500%以上増えているとも述べている。また、同事業によってかつてない規模のキャッシュが生み出されているという。

 Bradley氏は、このキャッシュを用いることで「新たな経営陣は、積極的な行動とともに、アプリケーション管理やインフラ管理における世界のリーダーとなるための投資を望んでいる」と述べている。

 TriCoreの最高経営責任者(CEO)Mark Clayman氏は、上級運用責任者としてRackspaceに加わる予定だ。

 多くの企業が自社のエンタープライズアプリケーションと、自社のシングルテナントやパブリッククラウドのソリューションを管理するための単一のパートナーを探している。RackspaceとTriCoreはこういったサービスを、新規顧客に向けてだけでなく、両社の顧客ベースに向けて相互販売していく機会を活用しようとしている。

 Rackspaceは同社の顧客4000社に対する調査を実施した結果、大規模顧客の興味は自社のアプリケーション管理のアウトソーシングに向いておらず、小規模顧客でもそれは同じだということを見出した。しかしBradley氏の説明によると、中規模市場の顧客は、「企業が(中略)社内で管理するべきではないエンタープライズアプリケーションのすべてに対して、より良いサービスか、より低価格なトータルコスト(あるいはその双方)」を追求するための支援を求めているのだという。

 こうした顧客プロファイルは、TriCoreが対象としている顧客(3〜50億ドルの売上規模を有している企業)とうまく一致する。

 Rackspaceの調査ではその一方、同社の顧客の42%が今後2年のうちにクラウドへの移行やアップグレードを計画していることが示されているという。Bradley氏は「アップグレードや移行が(マネージド型のプロフェッショナルサービスを)顧客に紹介するきっかけになると考えている」と述べている。

 さらにRackspaceは幹部の交代に向けて準備を進めている。先週、IT業界で経験豊富なJoe Eazor氏が6月12日付で同社のCEOに就任すると発表した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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