2016年に公表されたパナマ文書によって、富裕層が多額の資産を守るためにタックスヘイブンをどう利用していたかが明らかになった。この際、グラフデータベース技術の会社であるNeo Technologyが、データの分析に重要な役割を果たした。米ZDNetは、同社の最高経営責任者(CEO)Emil Eifrem氏から、同社やグラフデータベース市場の今後について話を聞いた。

Eifrem氏:「グラフという言葉とデータベースという言葉を結びつけたのはわが社だ」
提供:Neo4j
--あなたは以前、適切なタイミングで新規株式公開(IPO)を行う準備があると発言されたことがありますね。
私は起業家であり、わが社の仕事は根本的なもので、極めて価値の高いものだと考えています。データの中につながりと関係性が存在するのは、人間の体内にあるものはすべてネットワーク化された細胞とタンパク質であることと似ています。われわれの周囲にあるものは、すべてネットワークになっています。
生物学者は、ネットワークがものを構築する上でもっとも強力な手段であることを明らかにしました。ネットワークは、数学の基本的な柱の1つでもあります。
どんな分野でも、ネットワーキングのシステムは、ものを結びつける最善の方法です。ただし現状では、データの分野だけは例外になっています。
つながりに着目してビジネスを再構築することには、巨大なビジネスバリューがあります。Googleも、FacebookやLinkedInも、それをやった企業です。
消費者向けのウェブの分野だけでも、いくつもの企業がこの変革を進め、1兆ドル以上の時価総額が生まれました。ただし、これらは非常にハイテクな産業であり、データを扱ってはいるのですが、そのデータは分断されています。
われわれがやっているのは、企業に再びネットワークの力をもたらすことです。
私は起業家なので、楽観的になりすぎる嫌いはあるのですが、わが社の仕事は非常に価値が高く、根本的なもので、わが社には大規模な独立企業になるチャンスがあると考えています。
これまでも、ずっとそう考えており、会社もそのように作ってきました。例えば資金の調達にしても、投資家から資金を得るだけでなく、実際にお金を支払ってくれる顧客までいるのです。
この会社は、ずっとこのように作られてきました。わが社は2011年に、2020年にIPOを行うと発言しています。これはゴールであり、決意表明です。

提供:Know.bi