Dell EMC WorldでもI-PACEローンチイベントで用意したのとほぼ同じVR環境を再現した。ローンチイベントでは66人のゲストにVRを体験してもらったという。
「I-PACE」は2018年に出荷を見込んでいる。Dell Precision Workstationは、設計と開発でも利用された。Bolton氏は「製品を考えるにあたって、どの機能を入れるのかの決断を迅速に下す必要があった」と説明する。「アイデアを形にするにあたって、デジタルイメージはとても有用だ。パワフルな技術を利用することで、市場までの時間を短縮できる」という。高い処理能力を必要に耐え得るワークステーションを探した結果、Dell Precision Workstationを選んだという。
Dell EMCを選ぶ理由については、「包括的なインフラ企業。ワークステーションなどの端末からSecureWorksなどのセキュリティまで幅広い技術がある」と述べた。

今後の計画については、レガシーのモダン化を進めると同時に、データの活用、VRを利用したユーザーとのコラボレーションなども考えているという。データの活用については、すでに収集が始まっており、「ユーザーがどのように我々の車を使っているのかのデータが得られる。何が故障につながっているのかなど、これまでは全く得られなかったデータだ」とBolton氏、これを基に設計、製造プロセス、サプライチェーンを変えていくという。
技術の重要性が高まり、さらに新しい技術の活用が必須となることで、同社が求めるスキルセットも変わる。Bolton氏は組織についても、「Jaguarには有能な人がたくさんいるが、私のような中年の男性が多い。新しいタレントを探している。若い人、女性など多様化を進めたい」と語った。