「Gmail」に機械学習による不正メール検出機能--99.9%超の精度

Stephanie Condon (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2017-06-01 08:21

 Googleは「Gmail」に、専用機械学習モデルに基づくフィッシング検出など、複数のセキュリティ機能を追加した。

 Gmailで受信されるメッセージの50~70%がスパムメールだが、Googleは機械学習を採用することによって、スパムやフィッシングのメッセージを99.9%を超える精度で検出できるという。

 同社の最新機械学習モデルは、一部のメッセージ(平均でメッセージ全体の0.05%未満)をさらなるフィッシング分析のために遅延させることによって、この処理を改善する。

 Googleによると、同社の新しい検出モデルによってURLクリック時の新しい警告も生成され、疑わしいリンクをクリックした場合に警告メッセージがユーザーに表示されるという。新しいパターンが検出されるにつれてモデルが適応していき、時間の経過とともに改良されていくという。

 またGoogleは、保護すべきデータを誤って社外の人物に送信してしまうことのないように、意図しない社外宛て返信を警告する機能をGmailに追加した。Gmailの警告が過剰になることはないはずだとGoogleは述べている。受信者が既存の連絡先か、送信者が日常的に連絡を取る相手である場合は、同社のコンテキスト依存のインテリジェンスによってGmailがそれを認識できるためだという。

 また、ランサムウェアや多様なマルウェアに対する新しい防御機能も追加された。これによってさらに膨大な数の電子メールがブロックされるという。スパム、マルウェア、ランサムウェアの特徴に、添付ファイルに関する経験則(特徴に基づいて脅威である可能性のある電子メール)と送信者署名(既に特定されているマルウェア)を組み合わせることによって、脅威が識別される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]