ノーチラス・テクノロジーズは5月31日、「Oracle Bare Metal Cloud Services」上で「Asakusa on M3BP」によるバッチアプリケーションの超高速化ソリューションの提供を開始した。オンプレミスシステムでOracle Databaseを活用しているユーザーは、クラウド移行による大幅な処理高速化を実現できるという。
Oracle Bare Metal Cloud Servicesは、パブリッククラウド基盤で、パブリッククラウドの柔軟性と利便性と、オンプレミスインフラストラクチャのきめ細かな制御、セキュリティおよび予測性と組み合せ利用できる。ベンチマークテストでは他社のクラウドサービスの最大20倍(オラクル調べ)の処理速度を提供する。
Asakusa on M3BPは、DAG(Directed Acyclic Graph=有向非循環グラフ)の形で表現されたタスクを、マルチコア環境で効率よく処理するためのフレームワーク「M3 for Batch Processing」の実行基盤。Oracle Bare Metal Cloud Servicesでのベンチマークテストから、他のメジャークラウドベンダーが提供するIaaSクラウドより高速化が実証されているという。
Asakusa on M3BPは、小~中規模データサイズのバッチ処理に適しており、中間結果が全てメモリ上に収まる規模のバッチでは、Hadoop MapReduceやSparkよりも高速かつ高いコストパフォーマンスを発揮する。また、バッチに対するデータの外部入出力を行うコンポーネント「WindGate」の高速動作モードである「JDBC ダイレクトモード」を利用したOracle Databaseとのデータ入出力でも高いパフォーマンスを実現する。