調査

トラック運転手は2027年に、外科医は2053年に失職?--AI専門家の未来予想 - (page 2)

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-06-13 07:30

 しかしGrace氏らは論文で、人間の囲碁棋士と同じ数の対局しかこなしていない場合、AIはいつ人間の棋士を打ち負かせるようになるのかを機械学習の専門家に尋ねたという点を指摘している。

 そして「ちなみに、DeepMindのAlphaGoはおそらく自身で1億回もの対局をこなしてきているが、李世ドル九段は5万局程度しかこなしていないはずだ」と記している。

 実際のところ、研究者らの予想が正しいのであれば、AIが同じ条件で人間の囲碁棋士を打ち負かす前に、二足歩行のロボットが5kmのロードレースで人間を打ち負かしていることになりそうだ。

 この調査では、AIにおける「知性の爆発」、すなわちAIがAIの設計を行うという点で人間をしのぐ時期に関する設問もあった。物理学者のStephen Hawking氏は、こういった状況が起こった場合、「人間の知性をはるかに上回るマシンが生み出され、その知性の差はカタツムリとわれわれのそれよりも大きなものとなる」だろうと述べている

 調査では具体的に、今から約45年後に起こると予想されているHLMIの実現から2年以内に知性の爆発が生じる可能性についての質問を学識経験者らに投げかけている。

 回答者らは全体的に「可能ではあるが、ありそうもない」と考えており、その確率の中央値は10%だった。また回答者らは、HLMIからプラスの結果が得られるだろうと捉えているものの、5%の確率で人類滅亡のような「極めて望ましくない結果」に導かれるだろうと考えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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