迷ったら「速さ」で決める--サーバ数千台を移行したグリー
「数千台のオンプレミスサーバをAWSへ移行した」というのがグリーだ。同社で開発・人事統括 取締役 執行役員常務 CTOを務める藤本真樹氏は、20種類以上のAWSサービスを利用しているという。詳細は明かさなかったが、Direct ConnectでL3接続し、レプリカを構築して、マイグレーションを行なったという。期間は1年(計画を入れると約2年)。「ちゃんとしたテクノロジがあればできる」と藤本氏。
グリーの藤本氏。移行についてやる・やらないと迷うことがあるだろうが・・・「まず決める、そしてやり通す」と『機動戦士ガンダムSEED』のラクス・クラインのセリフと思われる言葉を引用した。
移行期間中大きなトラブルもなく実現できたことについては、運用経験を土台とした運用設計や豊富なシミュレーションに加えて、プロダクト側の協力があってこそ実現できた、と藤本氏は分析した。
技術選択については、さまざまな技術についてパラメータを出すなどの方法が考えられるとする一方で、「未来を正しく予想することは不可能」と藤本氏、迷った時の基準として「速いならやる」とポリシーを明かした。「コンピュータが速くて困ることはない」(藤本氏)。シンプルに考えることが大切で、AWSを使えば期待に答えてくれるのでは、と語った。