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ユーザー体験と内製化の関係

ユーザーとともに進める内製化のかたち--マネーフォワードの開発体制 - (page 3)

都築貴之

2017-06-13 07:00

仕組みづくりとコミュニケーション

 われわれは創業から5年を迎え、7人で創業した会社も、今では200人を超えるメンバーが在籍しています。そのうち半数程度がPFMサービスの開発に携わっていますが、このようにチームが大きくなっていく中でも、スピード感を持って開発を進めるための体制を構築しています。

 例えば、スモールチームでの開発、月に1度の会議体の見直し、会議実施時のゴール設定の徹底など、なるべく開発にリソースを集中させることができるような仕組みづくりを行っています。また、パートナー企業だけではなく、エンドユーザーからの生の声を聞くための仕組みとして、カスタマーサポートの島に日替わりでエンジニアが常駐するという取り組みも実施しています。

 また、これ以外にもエンジニアとそれ以外のメンバーを含めて全員で視点をあわせるため、月1回の部署共有会や、半期に1回「PFM総会」と呼ばれるイベントを実施しています。「PFM総会」は、PFM事業に関わるメンバー全員が出席し、エンジニアやビジネスメンバーが今後のビジョンを共有しあいます。

 これらは、スピード感のある開発を進めるための目標の共有やメンバー同士のコミュニケーションを促進するための相互理解の場となっています。顏を突き合せてお互いの目標や課題を共有することで、それ以降の開発をより一層円滑に進めることが可能となっています。

 そして、今回の連載のテーマのひとつである「内製化」ですが、社内で開発を進める際に必要な社内メンバーとコミュニケーションと、アウトソーシングする際の社外の方とのコミュニケーションのそれは種類が異なります。

 これまでお伝えしてきたように、当社のエンジニアはエンジニア同士のみならず、カスタマーサポート、デザイナー、マーケティング、営業、企画、広報などさまざまな立場のメンバーと日々コミュニケーションを取っています。

 社内で開発を進める際には、各々の立場のメンバーの視点に、彼らが望んでいることを意識しながら、絶妙に空気を読むという力も重要になってきます。このスキルは、時に技術力の高さ以上に重要となるため、当社では採用においても前述した「User Focus」の考え方を重視した選考を行っています。

最高のユーザー体験を提供し続けるために

 マネーフォワードが提供する「最高のユーザー体験」は一度リリースしたら終わりではなく、日々変わっていくコミュニケーションに対応し続けなければなりません。そのためには、常に最新の情報をキャッチアップし、最新の技術や考え方をサービスに取り入れ、サービスを進化させ続ける必要があると考えています。

 現時点のマネーフォワードでは、「最高のユーザー体験」の提供を、スピード感を持って実現するための一つの手段として内製化を選択していますが、それは、会社の規模やフェーズによって変わるものだし、ゼロイチではなくバランスが重要だと考えています。内製化だけにこだわって本来の目的が達成できないのでは意味がありません。どの部分を内製化して、どの部分を外注すれば、本来の目的を早く達成できるのかという判断がより重要になってくると考えています。

都築 貴之
2001年横浜国立大学大学院電子情報工学専攻修了後、ソニー入社。5GHz帯無線LANルータの開発、著作権保護システムの開発、Playstationシリーズ向けコンテンツ配信サービスの立ち上げ、製品セキュリティ対策業務などに従事。マネーフォワードでは、主にPFM事業の開発を統括し、WEBアプリケーション及びiOS・Androidアプリ開発を担当。

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