海外コメンタリー

効果的なBI活用のための5つのベストプラクティス - (page 3)

Mark Samuels (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-06-09 06:30

 アナリティクスの潜在能力に対する幹部陣の期待は、依然として高い。ビジネス要件が変質したり、変化したりすることもあるので、CIOはBIプログラムにおいて、技術的な能力と商業的な意識を調和させる努力をしなければならない。「継続的に、そして、永続的にビジネス的な側面について考えていく必要がある」(Draper氏)

 「BIで必要なのは、『SQL Server』によるデータウェアハウスの構築だけではない。素晴らしいBIの本質は、未来の定義可能な時点で利益を生み出すことだ。それができなければ、BIは単なる新しいプラットフォームにすぎなくなる。そして、企業は投資から価値を得られない」(Draper氏)

5. あなたが提供する情報を詳細に理解してもらえるよう努力する

 Draper氏は幹部陣に対して、可視化されたデータだけに注目しないよう警告する。同氏によると、真の知見は、より詳細な理解から生まれるものだという。

 「あなたの組織がダッシュボードを見て、赤色のインジケータをオレンジ色、そして、緑色へと変えていく方法を理解できるのでなければ、恩恵は小さなものになるだろう。ビッグデータやリアルタイムが注目されるようになったことは、潜在的に素晴らしいことだ。しかし、あなたの組織が知見に反応できないのなら、その情報は無意味である」(同氏)

 Draper氏によると、同氏はキャリアの早い段階で、データに関する会話では常に目標を主題にしなければならない、と複数の最高財務責任者(CFO)から教わったという。「素晴らしいBIの本質は、今日利用できる知見によって、あなたや同僚の明日の行動がどう変わるのかを理解することだ」(同氏)

 「あなたが決定を下して行動しない限り、アナリティクスが提供するのは、画面上の数字だけだ。したがって、成功と実行がどのようなものなのか定義することが重要である。数字や意見を提示するのは非常に簡単だが、実行するのはとても難しい」(同氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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