SAP、NVIDIAとの戦略的提携による取り組みを日本国内にも拡大

NO BUDGET

2017-06-08 07:30

 SAPジャパンは6月5日、NVIDIAとの戦略的提携による取り組みを日本国内にも拡大すると発表した。

 SAPでは、インテリジェントエンタープライズ構想を打ち出しており、一基で10テラFLOPSを超えるNVIDIA GPUの性能を、同社のエンタープライズアプリケーションの深層学習処理などに取り入れていく。

 その一環として、企業のブランド露出度を分析するためのアプリケーションである「SAP Brand Impact」にNVIDIAの深層学習プラットフォームを活用する。これにより、モデルを一度学習すると、大量の画像や動画を超高速で処理できるようになり、企業は広告やスポンサー契約の投資効果をすばやく正確に把握、分析し、ブランド価値の最大化につなげることができる。

 NVIDIA製品の活用は、SAP Service TicketingやSAP Accounts Payableも含まれる。SAP Service Ticketingは、顧客対応を効率化してコストを削減し、顧客満足度を新しいレベルに高める。またSAP Accounts Payableは、経理業務の進化と債務管理プロセスの自動化を実現する。SAPでは、数年以内に財務関連製品をすべてインテリジェント化する予定だという。

 また、同社では、機械学習に対応したアプリケーションを、SAP Cloud Platformに埋め込まれたインテリジェントサービスとして順次提供していく。その第一弾として、SAP Cash Application、SAP Brand Impact、SAP Service Ticketingに適用していく。

 これに伴い、開発者向けに、ソリューションをインテリジェント化するAPIを提供する。近日中にビジネスサービスAPIと機能レベルAPIをSAP API Business Hubで公開する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]