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Interop2017

Interop ShowNet2017の目玉は「サービスチェイニング」

山田竜司 (編集部)

2017-06-08 07:00

 日本では24回目となるインターネットテクノロジの総合イベント「Interop Tokyo 2017」が6月7~9日、千葉市の幕張メッセで開催されている。参加企業は過去最多の535社に上り、3日間でのべ14万人の来場が見込まれている。

 今年のテーマは「THE REAL ~本当のインターネットとは?~」。スマートフォンも含めた「インターネット前提社会」の現在、既存の産業ではどう付加価値を生み、また、これからの時代を担う新たな産業を創出していく上で、環境整備されたインターネットを活用していく術を見出すことが狙いだ。


ShowNet 参加メンバー 遠峰隆史氏

 Interopの名物企画が、毎年会場内のネットワークを最新の機器や技術で構築するプロジェクト「ShowNet」だ。出展ブース、来場者、カンファレンス会場向けにインターネットへの接続環境を約2週間で構築している。

 産業界、学界、研究機関のトップエンジニアたちが集う場であり、ShowNetで示された技術が数年後に商用化されることも多い。各社が持ち寄ったネットワーク機器の総額は約87億円、441人が構築や運用に携わり「Interopで接続性を確認しているから導入できる」という考えを継承してきた。

 2017年のShowNet参加メンバーの遠峰隆史氏がキーワードに挙げたのは、ネットワークやセキュリティのサービスをユーザーニーズに合わせて柔軟に組み合わせ、提供していく「サービスチェイニング」である。ルータやロードバランサなど、ネットワーク機能をソフトウェアで制御、連携させるSDNによって、ネットワーク機能をオーケストレーションするための機能だ。これによってサービス構成とネットワーク構成を分離し、複雑だった多様な形態のネットワークのサービスを容易にする。


 ShowNetの会場内におけるネットワークは、出展社に提供するさまざまなネットワークの機能を集約した2つの「FunctionPool」を構築し、冗長性を確保。それぞれPool内において、「BGPFlowspec(特定のフローへの設定をBGPのNLRI <ネットワーク層到達性情報>でやりとりすること)」を用いたサービスチェイニングを実現している。

 これにより、柔軟にセキュリティサービスが提供できるようになるという。例えば、A社にはファイアウォールやサンドボックスの機能を一緒に提供し、B社にはファイアウォール機能のみを提供するといった具合だ。


 また、イーサネットVPN技術の「EVPN」とパケット転送技術の「MPLS(Multi Protocol Label Switching)を組み合わせたサービスも、2016年の相互接続性検証の結果を踏まえて、2017年は実サービスとして投入している。

 2015年には、先進的なShowNetのテーマとされた「ソフトウェアディフェンドアーキテクチャ」もここ数年では一般に浸透し始めた。2016年のShowNetには、ハードウェアとソフトウェアの利点を融合する垂直統合型システムが採用されたが、2017年もスケールアウトできるハイパーコンバージドシステムや高速ストレージをネットワーク経由で利用するシステムも構築され、「次世代データセンターの実験場」にもなっている。


ShowNetのネットワークを可視化する情報通信研究機構(NICT)のNIRVANA改も豊富なフィルタ機能を搭載するなどパワーアップしていた

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