#3:マーケティングチャネルが多様化するなか、電子メールはいまでも重要となっている
Bisbee氏によると、寄付者を獲得するコンバージョンに向けた最大の機会は電子メールであり続けるという。ただ最終的には、データマーケットプレイスと電子メール管理が1つのものにまとまるはずだ。電子メールの投資対効果は証明されているが、Suarez-Davis氏によると、5年前には回答者も知らなかったチャネルへの投資が平均すると予算の34%にのぼっているという。
このような現実を目にするにつけ、企業はどの時点で不要なチャネルの整理に踏み切るのだろうかという疑問が頭に浮かんでくる。Salesforce Marketing Cloudで製品マーケティングの責任者を務めるMeghann York氏によると、そういったカスタマージャーニーは顧客ごとに異なっているという。しかし、企業は顧客との付き合いが始まった最初の6カ月間で体制を整え始め、その後は顧客のライフサイクルに合わせてその他の部分を整えていくと同氏は述べている。顧客に関する監査を実施することで、該当顧客が使用しているチャネルが明らかになる。同氏によると「マーケターはすべてのチャネルを使う必要はなく、適切なものだけを使えばよい」のだという。
Salesforceの調査では、回答者がどのように「電子メール+アルファ」というアプローチを進めているのかに焦点が当てられている。

提供:Salesforce.com
#4:CMOが最高「成長」責任者となる結果、組織構造に変革がもたらされる
Suarez-Davis氏によると、CMOは最高技術責任者(CTO)や最高情報責任者(CIO)との関係をますます緊密にせざるを得なくなっていくという。マーケティングテクノロジの進化により、彼らの役割は複雑に連携し合うようになる。最終的に、選択の余地はなくなるだろう。マーケターらは以下のような新興テクノロジに注目していると回答している。

各ツールや技術を利用している(橙)、または今後2年の間に利用する計画がある(青)マーケティングリーダーの比率。右は年間増加率の予想値。AI、次いでIoT/コネクテッド機器が、最も大きく増加する見込みとされている。
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詰まるところ、マーケティングやテクノロジに関するビジョンや経験がないと、こういったテクノロジを具現化していけないということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。