ランサムウェア

「WannaCry」攻撃、北朝鮮が関与か--英政府機関らが示唆との報道

Danny Palmer (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2017年06月19日 11時04分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 情報筋によると、英国政府のセキュリティ機関は5月に世界中で猛威を振るった「WannaCry」ランサムウェア攻撃について、北朝鮮のハッカーが実行したと考えているという。

 BBCによると、英政府通信本部(Government Communications Headquarters:GCHQ)のサイバーセキュリティ部門である英国立サイバーセキュリティセンター(National Cyber Security Centre:NCSC)が主導した捜査で、ハッカー集団Lazarus Groupが攻撃の発生源であることが明らかになったという。複数のサイバーセキュリティ企業もこれまでに、WannaCry攻撃が北朝鮮から実行された可能性があることを示唆している。

 NCSCは今回の報道を肯定も否定もしないと広報担当者は米ZDNetに述べた。

 Lazarus Groupは、バングラデシュ中央銀行が保有するニューヨーク連邦準備銀行の口座から8000万ドルが盗み出された事件や2014年のソニー・ピクチャーズへのハッキングなど複数のサイバー攻撃への関与が指摘されている。後者は、北朝鮮の金正恩委員長を描いたコメディ映画に対する報復と考えられている。

 WannaCry攻撃における金正恩氏の役割は不明だが、サイバー安全保障担当機関によると、この攻撃の首謀者らはWannaCryがこれほど短時間で拡散することを予期していなかった可能性があるという。6月に報告されたコードの誤りは、作成者が自らのやろうとしていることを理解していなかった可能性を示している。

 攻撃の狙いが北朝鮮政府に利益をもたらすことだったとすれば、WannaCryは作成者に多額の利益をもたらしていないとされており、特に成功したとは言えないようだ。攻撃の発生から約1カ月が経過したが、被害者がこれまでに支払った金額は本稿執筆時点で約13万ドルだという。

 WannaCryは北朝鮮によって実行されたと英国のセキュリティ機関が示唆した数日前には、米国家安全保障局(NSA)がWannaCryと北朝鮮を関連付けたと報じられた。報道によると、NSAは戦術や手法、標的の分析結果に基づいて、攻撃の背後に北朝鮮の諜報機関が存在する可能性について「一定の確信」を得たという。


提供:Cisco Talos

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算