モノに関するユースケースでは、AIシステム相互間のネットワークが製造、運輸・物流、小売、金融・保険などの領域を横断して形成されることにより、ニーズ、生産計画、配送状況などに応じて領域を横断した調整を図るケースを想定。
製品の特性・品質やサプライチェーンの状況に応じた金融サービス(融資、保険など)の提供が可能となるモデルなどを紹介している。
<モノに関するユースケース(将来ビジョン)>
出所: AIネットワーク社会推進会議 報告書2017(案) 2017.6
これまで、AI開発ガイドラインと、AIネットワーク化が社会・経済にもたらす影響について整理をしてきた。さまざまなメリットがもたらされる一方で、リスクに関する留意事項や課題も山積しており、解決に向けた取り組みが必要である。
本報告書では、以下の留意すべき事項を挙げている。
- さまざまなAIシステムが混在することに伴う問題
- AIシステムを活用する者と活用しない(できない)者とが混在することに伴う問題
- 事故の発生などAIシステムのリスクが顕在化した場合の責任の分配の在り方
- データ・情報の流通と個人情報保護・プライバシーとのバランス
- AIシステムが取り扱うデータ・情報の性質
- AIネットワーク化の進展に伴い形成されるエコシステムにおける公正な競争の確保
- 人間とAI(ロボット)との役割分担
- AIシステムに関するリテラシーの向上
- 地域間の格差・偏在
- AIシステムの導入・利活用のためのコスト
- AIシステムの判断がブラックボックス化することに伴う問題