武下氏:音声認識、音声解析というのがすごく発達して、2020年の東京五輪でかなり技術革新がみられると思っています。家にPeoerを入れるよりも頭の良いスピーカーを入れる方が嬉しいみたいな感じですね。
エスキュービズム 取締役 武下真典氏
靴下履きながらスマホはいじれないけど、靴下履きながら「あのシャンプー買っといて」と言う、みたいな状況は来そうな気がしています。
われわれは飲食店のタブレットのレジやオーダリングシステムを扱っていますが、アクティブシニアを活用する時に、タブレットを押さなくてもマイクで「生1」と略して言うと、システム的に「生ビール1つ」として通るということを始めています。
それはテクノロジ的に音声認識のレベルがものすごく上がったということで、辞書も作れる。いろんな従業員の「生1」を入れさえすればそれが認識できる世界になるということです。
これが消費者にも適用されて、インバウンドニーズと相まって、音声認識解析系が3年の間でかなり実用化するのではないかと考えています。
志村氏:顧客が製造業なので、製造業の取り組み具合を見ていて、3年のうちに少しずつ進むかなという気はしています。
八子さんがコメントしていましたが、設備管理などでは、人も機械も古くなっているのが明らかで、モノを日本で生産することが今後増えるかと言ったらそれもない。
人が増えないのに退職しないで働くわけで、就労人口は減らずに平均年齢が上がっていく。そうすると、人間が上手く働くためのIoT化が製造業の特に現場で広がっていくのではないでしょうか。
シーオス 代表取締役社長 松島聡氏
一方で、コマツのように、劇的にビジネスモデルを変えて、スマートコントラクションをして、業域を広げていこうという企業はそんなに増えないと思っています。
普通にものを作っている部品会社や自動車会社にしても、「メイド・イン・ブランド=クオリティファースト」みたいなものは守りつつも、IoTの活用は今後も進んでいくと思います。
Uberみたいなものがバンバン登場して、すごく変わったねとなるのは想像できないのですが、淡々と、粛々と進んでいく気はしています。
松島氏:皆さんに言われてしまったので繰り返しになるのですが、2020年に勝者が決まっているというのは全く同じ認識でいます。
あともう一個、劇的に世の中が便利になっていると思ういます。数年前と今の自分の日々の行動からしたら、私の日々の生活はすごく便利になっているので、更に増して、劇的に便利になっていることは間違いないと思います。
数年前を思い出して、数年後を予測すると、その2つだけは想像できます。
<了>