一流のAI研究者、起業家、ベンチャーキャピタルの役員など146人を対象としたこの調査によれば、企業が最初にAIの影響を受ける分野には、デジタルマーケティング/マーケティングの自動化、営業の自動化やCRMおよびデータアナリティクスなどが含まれている。「エンタープライズアプリケーションが、リアルタイムデータに基づいて対応を変え、割引や価格決定、提案、見積もりなどを最適化することによって、販売行動や購買行動が変わる可能性がある」と記事にはある。
別の言い方をすれば、AIと機械学習は、エンタープライズソフトウェアの開発チームと運用チームを、顧客の行動が起きている最前線に近づけようとしているということだ。早い段階で変化が起きる可能性があるほかの分野には、顧客のセルフサービス、エンタープライズリソースプランニング、人事管理、eコマースなどがある(Bezos氏率いるAmazonはすでに、AIがどれだけeコマースを強化するかを実証している)。
Cowenのレポートでは、AIの台頭は「インテリジェントアプリケーションスタック」の登場として表れ、「IT部門が、アプリやプラットフォーム、優先順位を、記録のためのシステム(SoR)から、インテリジェンスのためのシステムに移していくに従って、企業に急速な勢いで導入されていく」と説明されている。機械学習アルゴリズムは、今後エンタープライズアプリケーションに不可欠の要素になり、「企業のバリューチェーン全体を包含する、幅広いシナリオを対象とした予測的知見」を提供できるようになるだろう。
(情報開示:筆者は本記事で言及したForbesに頻繁に寄稿している)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。