日立、AI活用のRPA開発--照合承認作業の70%を自動化

NO BUDGET 2017年06月26日 15時23分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日立製作所は、人工知能(AI)を活用したロボティックプロセスオートメーション(RPA)を開発したと6月22日に発表した。同システムは、すでに財務のシェアードサービスを請け負っている日立マネジメントパートナー(日立MP)で試験運用され、証票に対する照合承認作業の70%を自動処理できることが確認されている。

 日立は、単語の属性を識別し、文字情報セットの確実性を推定するAIを開発、同システムに搭載。これらの機能でさまざまな様式で作成された証票の文字情報を読み取り、申請者の入力情報と照合して承認の判断を自動化する。

RPAシステムによる出納業務フロー(日立提供)
RPAシステムによる出納業務フロー(日立提供)

 これまで、光学的文字認識(OCR)技術であらかじめ登録した様式の証票の文字情報を機械で読み取ることができたが、新たな様式の証票を読み取るためには、様式を登録する作業が必要だった。また、照合承認作業でもオペレーターによる確認が必要となり、作業負荷が課題となっていた。同システムでは、自動的に照合承認作業が行えなかった証票については、人手による照合、承認にまわされる。

 単語の属性識別機能では、単語の周辺に位置する別の単語や文字との関係性を分析して、単語が持つ属性を識別する。例えば、単語の左端に「¥」があれば金額、数字3つごとに「,」があれば金額と識別する。

単語の属性識別機能と文字情報セットの確実性推定機能(日立提供)
単語の属性識別機能と文字情報セットの確実性推定機能(日立提供)

 文字情報セットの確実性推定機能では、承認に必要な項目となる「宛先名」「請求者名」「請求金額」を「文字情報セット」とし、最適なセットを選び出す。例えば、「御中」という単語が近くにある会社名は「宛先名」である確実性が大きい、「請求」という単語の近くになく、文字サイズの小さい金額は「請求金額」である確実性は小さい、などと推定していく。

 日立MPは、同システムを10月から出納業務に適用する。旅費精算や年末調整など他の間接業務にも適用していく予定。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]