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日本株展望

マザーズと二部、ジャスダックが好調--いつまで?

ZDNet Japan Staff

2017-06-27 11:34

今日のポイント

  1. 今年は日経平均の上値が重い中、東証マザーズ・二部・ジャスダックが順調に値上がり
  2. 長期的には小型株のパフォーマンスは大型株を上回る。ただし、小型株が大型株に勝つ相場が続いた後、小型株が大型株に負ける相場が来ることもあり、要注意

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日経平均がやや足踏みとなる中、小型株は順調に上昇

東証マザーズ指数・東証二部指数・日経ジャスダック平均・日経平均の値動き比較:2016年末~2017年6月26日(日次データ)


注:2016年末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成

 大型株の比率が高い日経平均は、大型株独自の要因で動いている。大型株は、為替や外国人売買、政治情勢などの影響を受けて、動く傾向がある。今年は、(1)為替がやや円高方向で推移していること、(2)外国人投資家の買いが続かず売りに回る局面があること、(3)世界的に政治不安が広がっていること――を受け、大型株は上値の重い展開が続いている。

 一方、東証マザーズ・東証二部・ジャスダックなど新興市場の小型株は、為替や外国人売買の影響を受けにくく、大型株とは異なる独自の需給で動いている。今年は、国内景気回復によって、業績好調な小型株が増えていることから、小型株は順調に値上がりしている。

 第2次安倍政権が始まった2013年からの値動きを比較すると、以下の通り。

東証マザーズ指数・東証二部指数・日経ジャスダック平均・日経平均の月次推移比較:2012年末~2017年6月(26日まで)


注:2012年末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成

 アベノミクス相場が始まってから、過去4年半の長い期間で見ても、小型株中心のマザーズ・二部・ジャスダックの方が、日経平均より大きく値上がりしている。

 より細かく見ると、東証二部とジャスダックは、2013~15年はあまり日経平均と変わらない値動きだったが、2016~17年に日経平均を上回るパフォーマンスになっている。

 東証マザーズは、2013年から日経平均を大きく上回るパフォーマンスとなっているが、定期的に急落する局面がある。値上がる時も値下がる時も、値動きが荒いのが特徴だ。マザーズ株が高値をつけて下落する局面――グラフの中の(1)(2)(3)(4)――では、日経平均がさほど下がっていないのに、マザーズ株は一時的に急落している。東証マザーズは、売買タイミングを間違えると、短期で大きな値下がりを被るリスクもある。

いつでも小型株だけ投資していれば良いわけではない

 2013年以降の動きを見ると、東証一部に投資せず、いつでも二部・ジャスダック・マザーズ株だけに投資していたらいいようにも見える。ただし、実際にはそうとも言えない。

 過去には、日経平均が上がる中、小型株が大きく下がった年もある。2006年がそうだった。参考までに、2003~08年までの値動きを比較した以下の表を見ていただきたい。

東証マザーズ指数・東証二部指数・日経ジャスダック平均・日経平均の年次パフォーマンス:2003年~2008年


注:指数の騰落率のみ表示。配当金の受け取りをパフォーマンスに含めていない

 2003~05年は、小型株好きにとっては、夢のような年だった。マザーズ・二部・ジャスダックが、日経平均を大きく上回る上昇率をあげた。特に2005年は、「ミニITバブル」と言われた年で、「ライブドア」などのIT関連株が、軒並み暴騰した。

 ところが、2006年1月にライブドアへの家宅捜査(ライブドア・ショック)があり、そこから、小型株は一転して急落を始めた。2006~08年は、小型株好きにとって、地獄のような年だった。2006年は、大型株中心の日経平均が7%上がる中で、小型株が急落した。2007年は、日経平均が11%下がる中、小型株はそれを上回る大幅続落となった。2008年にリーマンショックが起こると、大型株(日経平均)も急落したが、小型株はさらに同じように大きく下がった。

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