次世代ITに呼応する宇宙ビジネス

データでつながる衛星とIT人材--宇宙ビジネスが他業種を巻き込む - (page 3)

八亀彰吾

2017-07-07 07:00

日本の宇宙ビジネスを支えるS-Booster2017が始動

 ここまで欧州における宇宙ビジネスをサポートする各種取組みを紹介してきたが、近年日本でも宇宙ビジネスを下支えするさまざまな取り組みがスタートしている。

 その代表例が、2016年3月に設立されたスペース・ニューエコノミー創造ネットワーク(S-NET)である。S-NETは内閣府宇宙開発戦略推進事務局によって設立されたコミュニティで、“宇宙”をキーワードにさまざまな分野の企業や個人、団体などが参加している。

 S-NETでは参加者間の連携推進を加速させるマッチングイベントや分野別の交流会の開催や、投資家やベンチャーキャピタル(VC)などと協力した新事業・サービス創造、社内起業促進などを推進している。

 そしてS-NETではこの6月に新たな取り組みとなるビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2017」を立ち上げた。この取り組みは内閣府宇宙開発戦略推進事務局、JAXAが中心となり、さらに民間企業からANAホールディングス、三井物産、大林組、スカパーJSATがスポンサーとして参画し実行委員会を組織している。

 6月1日にそのローンチイベントが都内で開催され、その取組み内容が大々的に発表された。またローンチイベントでは慶応義塾大学大学院政策メディア研究科特別招聘教授である夏野剛氏と宇宙飛行士である山崎直子氏が登壇し、トークセッションを繰り広げた。

 S-Boosterは個人や法人で応募できる宇宙をテーマにしたビジネスアイデアコンテストであり、6月16日から7月18日までアイデアを募集している。

 優れた提案には大賞300万円(1件)、スポンサー賞100万円(4件)、審査員特別賞10万円(最大3件程度)程度の賞金が支給され、提案内容によってはJAXAやスポンサー企業から事業化支援が受けられる可能性がある。

 さらにS-Boosterでは一次選考を通過した応募者に対して、実行委員会が選任するメンターから専門的なアドバイスを受けられる。

 専門家からのアドバイスを参考に、応募者のビジネスアイデアにさらに磨きをかけ、将来の宇宙ビジネスをけん引する新たな事業やサービスを生みだしていくことが期待されている。


S-Boosterの概要 HPより著者作成

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