総務省は、6月8日、「平成28年通信利用動向調査」の結果を発表した。
同調査では、ICTと労働生産性に関する質問について、2032社の企業からの回答を得ている。クラウドサービスの効果について、「効果があった」と回答した企業の割合は85.6%に上ることがわかった。
クラウドサービスについて、全社的あるいは一部の事業所・部門で利用している企業は、46.9%となり、前年と比較して2.3ポイント上昇している。また、「クラウドサービスについてよく分からない」という回答は、前年比較して1.1ポイント下回った。
クラウドサービスの利用状況
今回の調査では、営業利益、人件費、減価償却費、従業者数のすべての項目について回答した企業の労働生産性を割り出している。その中で、クラウドサービスを利用していない企業と、クラウドサービスを利用している企業を比較すると、一社当たり労働生産性は利用企業の方が約3割高くなるという結果が出た。
資本金規模別クラウドサービスの利用状況と労働生産性比較