Microsoftが米国時間6月29日、イスラエルのSaaS企業Cloudynを買収することを発表した。クラウドモニタリングをサービスとして提供するベンダーだ。買収金額などの詳細は明らかにされていない。
Cloudynは、マルチプラットフォームのハイブリッドクラウド実装の使用、コスト、性能などの分析やクラウド監視サービスを提供する。Cloudynのサービスで、企業やサービスプロバイダーは、コスト配分やチャージバックなどのクラウドの利用に関する試算が可能になる。
Cloudynのサービスは「Azure」「Amazon Web Services(AWS)」「Google Cloud」「Openstack」および複数のクラウドコンテナに対応する。2017年3月にはMicrosoft Azureクラウドソリューションプロバイダー(CSP)向けのサービス「Cloudyn for Azure CSP」をベータとして発表している。Cloudynのウェブサイトによると、パートナー各社はCloudyn for Azure CSPを利用し、顧客の実装状況のモニタリング、個別の価格モデルの対応、サブスクリプションと課金ポータルの管理などが可能になるという。
Azureセキュリティオペレーション担当プログラム管理ディレクターのJeremy Winter氏はCloudynについて、利用を確認、計測、分析し、将来のクラウド支出の予測を可能にするツールを提供していると説明している。
Microsoft製品へのCloudynの統合に向けた計画については明らかにされていない。またMicrosoftは、買収後もCloudynがマルチベンダークラウドのサポートを継続するかどうかに関してもコメントしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。