情報提供者によれば、Walmartは取引相手にWalmartのクラウドやOpenSourceの利用を強制することはしておらず、例えばAzureを使っても構わないが、AWSだけはだめだという。
AmazonとWalmartの板挟みになった大手一般消費者向け商品製造企業にとって、これは不愉快な状況だろう。
Walmartの広報担当者Dan Toperek氏は、The Wall Street Journalの取材に対して、「もっとも秘密を要するデータが競合他社のプラットフォーム上に置かれることを望まないのは、不思議ではないはずだ」と述べている。それに対し、Amazonの広報担当者は、Walmartの動きは供給業者に対する「いじめ」だとして、「このような戦術はビジネスにも顧客にとってもよくない」と主張している。
しかし、55年の歴史の中で最大のライバルに直面しているWalmartは、これに異を唱えている。
ベンチャーキャピタリストであり、初めて成功したウェブブラウザ「Mosaic」の作者でもあるMarc Andreessen氏は、「ソフトウェアが世界を飲み込もうとしている」と語っている。AmazonとWalmartの争いで、小売業界(そしてすべての消費者)は、誰が最高の商品をもっとも安い価格で提供できるかだけでなく、誰がもっとも機敏にソフトウェアスタックを提供できるかという戦いの最前線に立たされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。