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日本株展望

バリュー始動? 金融株上昇--北朝鮮リスク再燃

ZDNet Japan Staff

2017-07-05 12:10

今日のポイント

  1. 日米欧で同時に景況改善、欧米で長期金利上昇。これを受け、日米で成長株が売られバリュー株が買われる。3メガ銀行や大手損保は長期投資対象として魅力高いと判断
  2. 北朝鮮がICBM発射実験に成功と発表。北朝鮮リスク再燃で4日の日経平均は小反落

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日米で製造業の景況が改善

 米国と日本で製造業の景況が改善している。

米ISM景況指数:2014年1月~2017年6月(製造業は6月まで、非製造業は5月まで)

米ISM景況指数:2014年1月~2017年6月(製造業は6月まで、非製造業は5月まで)
出所:米ISM供給公社

 3日、ISM供給公社が発表した6月の製造業景況指数は57.8と前月比で大きく(+2.9)上昇した。景況感の分かれ目である50を大きく上回っており、米国の製造業は好調と言える。3~4月に製造業の景況指数が前月比で低下した時、米景気の息切れが懸念されたが、6月にかけて再び景況が強くなっていることが確認された。

 非製造業の景況指数は、元より50を大きく上回って推移しており、米景気が好調であることがわかる。

 日本については、昨日の通り、製造業と非製造業はともに景況が改善していることが6月の日銀短観で確認できた。

日銀短観、大企業DI(業況判断指数)推移:2012年3月~2017年6月

日銀短観、大企業DI(業況判断指数)推移:2012年3月~2017年6月
出所:日本銀行

世界的に長期金利が上昇、金融株が買われる

 日米欧で、同時に景況が改善する中、米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)が最近タカ派(金融引き締めに積極的)姿勢を鮮明にしていることから、欧米で長期金利が上昇している。

米英独日の長期金利(10年国債利回り)推移:2016年1月4日~2017年7月4日

米英独日の長期金利(10年国債利回り)推移:2016年1月4日~2017年7月4日
注:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

 長期金利の上昇は、米国株の物色動向に変化をもたらした。低金利が長期化するという見通しの中で買われていた米Nasdaq市場上場の大型成長株(IT関連株)が売られ、代わって、長期金利上昇で恩恵を受ける銀行株などバリュー(割安)株が買われた。

 日本の長期金利はほとんど上がっていないが、それでも、日本株にも米国と同じ物色動向の転換があった。これまで買われていた成長株が売られ、金融や素材などの割安株が買われ始めている。

 銀行株は、日米欧の株式市場で「金利連動株」と見なされている。長期金利が上がると株価が上がり、金利が下がると株価が下がる。長期金利が下がると、銀行の預貸金利ざやが縮小する懸念が強まり、長期金利が上がると、銀行の利ざやが改善する期待が出るので、それに単純に銀行株が反応している。

 足元、WTI原油先物が反発していることを受け、金融株だけでなく、素材株や資源関連株などのバリュー株も反発している。

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