以下は、過去1年間でAPIが増えた分野のトップ10をSantos氏がまとめたものだ(カッコ内は新たに追加された件数)。
- データ(209件)
- アナリティクス(123件)
- Eコマース(106件)
- 検索(106件)
- 金融(106件)
- ビジネス(99件)
- マーケティング(96件)
- アプリ開発(89件)
- クラウド(87件)
- ペイメント(85件)
これは一体、何を意味しているのだろうか?ここから、エンタープライズはデータ駆動型の意思決定に向けたソリューションを積極的に模索し、提供しているということが導き出せる。データ駆動型のエンタープライズというものが現実になりつつあり、すべてのデータに対するアナリティクスやストレージ能力を提供する、既製のAPIやクラウドベースのソリューション上で多くの成果物が構築されている。
またProgrammableWebの統計情報では、AmazonがAPIの世界でどのような囲い込みもしていないことが示されている。そして、IT関係以外の大手企業にもAPI信仰に目覚め始めているところが数多くある。
Mark Boyd氏は最近の投稿で、コンシューマーとして、そしてプラットフォームプロバイダーとして進化を遂げた大手企業の一例として、Qantas Airwaysを挙げている。Qantasは、自社システムをAPIによって近代化するという戦略を通じて、その能力を顧客と従業員の双方に開放した。Boyd氏によると「APIは、Qantas社内とパートナー企業の開発者が同社のレガシーサービスを新たな方法で利用し、顧客エクスペリエンスの柱を強化する新たな機能や製品を作り出すうえで役立っている」という。さらに同氏は、「APIは、QantasのAWSクラウド内にある資産を連携させることで、システムの回復力を保証し、要求に応じたスケーラビリティを確保している。またAPIによって、複雑さと二重化を低減できるような新たな自動化プロセスが実現できる。結果として、顧客に注力するという企業の核心的意義に基づいた新たな運営指針を描けるようになった」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。