全日本空輸(ANA)は、マーケティングでの投資対効果(ROI)の最大化を図るため、クラウド型ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Domo」を採用した。ドーモが7月6日に発表した。トランスコスモスが採用を支援した。
ANAはこれまで、月次と週次単位でマーケティング活動のデータを手作業で抽出し、レポートを作成していた。Domoの採用でウェブサイトでの顧客体験の最適化や航空券販売拡大に向け、ウェブサイト来訪者数や航空券予約、売り上げといった評価指標(KPI)にかかるデータをリアルタイムに把握できるようになった。
ウェブサイトのトラフィックをはじめとするマーケティングKPIをリアルタイムで視覚化できるようになったため、ANAは従来のExcelでのレポートを廃止した。同社は、データの把握と判断、必要なアクションまでの時間を大幅に短縮できるとしている。
また、レポートの構築やデータの紐付けに費やしていた多大な時間と労力を、KPI達成のために必要なアクションの立案と実行に振り替えることができるようになると説明する。今後ウェブサイト分析ツールから取得するデータに加え、SNSや基幹システムなどのあらゆるデータをリアルタイムに統合し、ビジネス最適化を推進していく予定だ。