一方、デルでは中堅企業向けビジネスの現状についても説明した。
1月から、中堅企業を対象にした全国セキュリティセミナーを開催している。清水氏によると「17都市で22回を開催したが、ITベンダーがこの規模で全国展開のセミナーを行うことは最近では珍しい」という。
2月には、中堅企業IT動向調査を発表。3月には中堅企業向けクイックソリューションの提供を開始して、年度末需要にあわせた提案を加速。4月には中堅企業向けインサイドセールスを50人増員した。5月には、バックアップ環境に関して、追跡調査を行い、市場の現状把握に努めるとともに、中堅企業向けに5分でできる自社診断ツールの提供も開始した。
「こうした取り組みの成果もあり、中堅企業市場におけるデルのビジネスが拡大しており、2017年1~3月の実績では、デスクトップ分野では前年同期比53.2%増という最も高い成長率を達成し、市場シェアは7.5ポイント増の30.9%に拡大。1位の日本HPの35.2%に肉薄している。また、ノートPCでは、122.6%増と大きく成長し、5.6ポイント増の13.9%となった。ワークステーションは131.5%増となり、成長率は1位。シェアは20.4ポイント増の48.2%でトップとなった」と述べた。「日本の中堅企業向け市場におけるデルのシェアは、デル全社平均を上回っている」とし、中堅企業市場における成長に自信を見せた。