海外コメンタリー

ITベンダーらとの付き合いで避けるべき10の過ち - (page 4)

Alison DeNisco (ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-07-12 06:30

#9:#9:共通の検討課題を欠いている

 Mullen氏によると、マルチソースでマルチベンダー、マルチコンポーネントな関係を伴う組織は、5年前に比べると大きく増加しているという。業務部門はしばしば、こういった関係を共通の言葉や目標の設定なしに、個々のものとして扱っている。しかしMullen氏は「このような関係を作り出す企業は、関係者全員を1つの場に集め、共通の検討課題を洗い出し、成功というものを定義することが重要だ」と述べている。

#10:自社の人材が持つスキルをしっかり把握していない

 Wasserman氏は、サードパーティーによって提供される技術を活用するうえで、自社のチームに何が必要なのかを考えるのも重要だと述べている。同氏は「ITベンダーが自社テクノロジを売り込む際に、プラットフォーム全体への統合作業は4時間で十分だと言ってきたとしても、その正当性を検証しておかなければ、自社のエンジニアリングチームの労力を何週間も費やす結果になる場合もある。これは避けなければならない大きなリスクだ」と述べている。

 Wasserman氏はまた、ITベンダーがあなたの顧客に関する大量のデータを提供する場合でも、そのデータを分析し、行動に結びつけられる人材が社内にいなければ、そういった情報の対価をベンダーに支払うという行為は間違いになると述べるとともに、「自社で保有している、あるいは保有していないリソース、またそれらの使用方法について熟慮すべき点は数多くある」と付け加えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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