#9:#9:共通の検討課題を欠いている
Mullen氏によると、マルチソースでマルチベンダー、マルチコンポーネントな関係を伴う組織は、5年前に比べると大きく増加しているという。業務部門はしばしば、こういった関係を共通の言葉や目標の設定なしに、個々のものとして扱っている。しかしMullen氏は「このような関係を作り出す企業は、関係者全員を1つの場に集め、共通の検討課題を洗い出し、成功というものを定義することが重要だ」と述べている。
#10:自社の人材が持つスキルをしっかり把握していない
Wasserman氏は、サードパーティーによって提供される技術を活用するうえで、自社のチームに何が必要なのかを考えるのも重要だと述べている。同氏は「ITベンダーが自社テクノロジを売り込む際に、プラットフォーム全体への統合作業は4時間で十分だと言ってきたとしても、その正当性を検証しておかなければ、自社のエンジニアリングチームの労力を何週間も費やす結果になる場合もある。これは避けなければならない大きなリスクだ」と述べている。
Wasserman氏はまた、ITベンダーがあなたの顧客に関する大量のデータを提供する場合でも、そのデータを分析し、行動に結びつけられる人材が社内にいなければ、そういった情報の対価をベンダーに支払うという行為は間違いになると述べるとともに、「自社で保有している、あるいは保有していないリソース、またそれらの使用方法について熟慮すべき点は数多くある」と付け加えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。