Microsoftは米国時間7月10日、ワシントンD.C.で開催中のパートナー企業向けカンファレンス「Microsoft Inspire」において、クラウド型データウェアハウス(DW)サービスである「Azure SQL Data Warehouse(Azure SQL DW)」に対する大幅な機能増強とともに、プレビュー版のリリース予定を発表した。Azure SQL DWが一般公開されて1年が経過しようとするなかで発表されたこのプレビュー版では、コンピュート機能とストレージ機能の双方が大きく引き上げられる。
コンピュート機能面では、より規模の大きな仮想マシンタイプが新たに提供され、各ノードは最大で1万8000DWU(Data Warehouseユニット:データウェアハウスのコンピュート能力を表す、同社提唱の計測指標)、すなわち現在のAzure SQL DWにおけるノードあたり最大6000DWUの3倍の機能強化が実現される。また、9000DWUというノードタイプも利用可能になる。
一方、ストレージ機能に関する機能拡張は、土台部分の強化により近いものとなっている。新たなAzure SQL DWのノードは大容量のソリッドステートドライブ(SSD)を利用でき、SSD上で確保できる最大容量をキャッシュとして使用できるようになる。Azure SQL DWはリモートのクラウドストレージに依存してきた。処理とストレージを分担させることで、顧客はサービスの2つの側面を個別にスケールでき、クラスタの一時停止と再開が可能になっていた(仮想マシンのシャットダウン/解放時もクラウドストレージは永続性を維持するため)がその一方で、ディスクアクセス速度の低下というデメリットも生み出されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。