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日本株展望

割安銘柄に投資するメリット

ZDNet Japan Staff

2017-07-11 11:04

今日のポイント

  1. 日経平均はしばらく2万円前後で大きくは上下とも動きにくいと予想
  2. 成長株はうまく売買するとリターンが大きいが値動きが荒いので注意を要する。割安株にも分散投資することが望ましいと考える

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日本株ファンドマネージャー時代の投資スタイル

 日経平均は、しばらく2万円前後で大きくは上へも下へも動きにくい展開と見ている。今日は、投資スタイルで、筆者が割安株を重視してきた理由をお話ししようと思う。

 株式投資の代表的スタイルは、2つある。1つは成長株投資、もう1つは割安株投資である。読者の皆様は、どちらのスタイルに近い方だろうか? 筆者は、25年の日本株ファンドマネージャー経験がある。投資信託・年金などで、常時1000~2000億円のファンド運用を担当していた。

 筆者は、主に割安株への投資で、ベンチマーク(競争相手)である東証株価指数(TOPIX)を大きく上回るパフォーマンスを上げてきた。割安株をコアとして長期保有しながら、成長株で短期売買を繰り返しつつ、鞘をかせぐことを目指していた。

 株式投資の初心者の方は、まず割安株投資から開始した方がいいと思っている。配当利回りの高い大型株が、最初の候補となる。小型成長株に投資する場合は、企業内容をよく知っているものから始めるべきである。小型成長株には値動きの荒いものが多く、売買タイミングが難しい場合がある。

 割安株では、大きく上昇する銘柄を見つけられない、というイメージをお持ちの方もいるかもしれない。決して、そのようなことはない。50円まで売られた構造不況株が復活して100円・200円と買われれば、株価は3倍・4倍になる。成長株と同様の、派手なパフォーマンスが得られる割安株も存在する。

 ただし、株式投資の初心者の方は、そうした高リスクの割安株ではなく、株価がもっと安定的に推移すると期待される大型の好配当利回り株から、投資を始めた方がいいと思う。

割安な成長株はなかなか存在しない

 もし、成長性が高く、株価が割安な銘柄があれば、それは、成長株投資家も、割安株投資家も、どちらも投資したいと思うだろう。ところが、割安な成長株はなかなか存在しない。成長性の高い株は、往々にして人気が高く、株価の割安度をはかる代表的な指標であるPER(株価収益率)が30倍~40倍など、高い水準にあることが多い。

 一方、PERで10倍前後など割安な銘柄には、成長性が低い、業績になんらかの不安があるなど問題を抱えている銘柄が多くなっている。

 そこで、良い投資銘柄を見つける方法は、2つある。

(1)成長株投資を重視するファンドマネージャー

 まず、成長性の高い銘柄を探し、その中から株価がなるべく割安なものを選別する。

(2)割安株投資を重視するファンドマネージャー

 まず、株価が割安な銘柄を探し、その中から、なるべく成長性の高いものを選ぶ。

 割安な成長株がなかなか見つけられないことから、成長株投資マネージャーのポートフォリオには、PERが高い、配当利回りが低い銘柄が多くなる。一方、割安株投資マネージャーのポートフォリオには、あまり成長性の高くない割安な銘柄が多くなる。

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