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“指”の認証がインフラになる--国内外の銀行との連携が進むLiquid - (page 4)

飯田樹

2017-07-13 07:00

--技術での本人証明などは、一部の人に広まっても「ラガード(革新的なサービスを最後まで受容しない層)」に広まらないという課題があると思います。いわゆる「死の谷」を超えるためには何が必要で、どうしたら全世界的に広まると思いますか。

 佐藤氏:人それぞれ、刺さるサービスポイントは違います。私はお昼時にオフィスビルのドアの認証と決済がスムーズなら良いと思うので、そこが刺さるポイントですし、ATMで指紋認証ができるなら使いたいという人もいると思います。

 Liquidの場合は、一度Liquidユーザーになれば全部を指紋でできるようになります。一回それを体験すると、今度はLIQUID Payで支払える店舗と財布を持っていく店舗の2つがあったとして、同程度に好きな店ならLIQUID Payで払えるお店に行ってもらえる可能性が高まります。

 先ほどの「Touch&Pay」においても、訪日外国人の方がある地域に来た時に、LIQUID Payが使える店舗が商店街の20店舗中3店舗だとしたら、利用は進みません。しかし、20店舗中13店舗で使えたらLIQUID Payを選ぶようになると思うのです。そういう風に、面で触れるポイントを大きくしていけば、入口が違っても最終的にはLiquidユーザーとして集約されると思うのです。そのような越え方です。

--テクノロジが使われていると感じさせないくらい広まると良いということですか。

 佐藤氏:例えば、ビルで新しく指紋認証を取り入れようとした場合、空調や照度のIoTシステムはスタンドアローンで動いています。それを集約する中央管理室のダッシュボードを作れるのは、認証プラットフォームとしてのLiquidだと思っています。

 いろいろなサービスをつなぎ合わせるところでは認証プラットフォームが必要になるため、そこを取る意味と大きさが出てきます。他にも、銀行で鍵を保管している金庫があるとして、その金庫の鍵を上席が持つなど、人同士が互いに管理しているといった状況は指紋認証で十分である場合もあり、代替する部分は数多くあると思います。

--今後の展望は。

 久田氏:今後は最初にお話したビジョンの実現に向けて、国内外問わずに、登録及び利用できるスポットを増やし、同時に登録者数を増やす必要があります。まずは、2020年までに1000万人ユーザー獲得を目指します。

【注】久田氏は後日メールにて、ビジョンや設立の経緯、今後の展望に関してコメントをいただいた。

飯田樹(編集者/ライター)
国際基督教大学教養学部卒業、早稲田大学大学院政治学研究科修了(政治学修士)。西欧政治思想史、 現代政治理論を専攻。
株式会社マイナビにてニュースサイト「マイナビニュース」の編集記者、ウェブメディア運営企業などを経験。 各種媒体での取材・執筆・編集、冊子の編集、進行管理、校正、広報誌/広報サイトの編集、プレスリリース作成、 SNS運用などを手がける。分野は、働き方・キャリア、社会、マネー、教育など。

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