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日本株展望

上値重い不動産株--2018年問題意識? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-07-12 11:05

長期投資を考えるならば、不動産株よりREIT(リート:上場不動産投資信託)が有望

 不動産株の上値が重くなる中、REIT(リート:上場不動産投資信託)の株価は堅調だった。ところが最近、世界的な金利上昇のあおりで世界的にREIT価格が下がっており、日本のREIT価格も低下してきている。その結果、分配金利回りは全体に上昇している。

東証REIT指数と不動産株価指数の動き比較:2012年末~2017年7月11日


注:2012年末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成

 アベノミクスがスタートしてからの動きを比較したのが、上のグラフである。異次元金融緩和を導入したことを好感して、最初は東証REIT指数・不動産株価指数ともに急騰した。ただし、その後の値動きが全く異なる。東証REIT指数は、高値圏で堅調な動きを続けているが、不動産株価指数は、2015年後半から大きく下がっている。

 どちらも主に不動産に投資するものだが、利益の分配方針の違いが、パフォーマンスの差に出た。REITは、毎期の利益をほぼ全て投資家に分配する。分配金方針の分かりやすさと、相対的に高い分配金利回りから個人投資家に人気となった。ちなみに現在、REITの平均分配金利回りは約4.1%。個人投資家には、不動産株よりも、REIT(リート:上場不動産投資信託)の方が人気がある。

 一方、不動産株は、投資家への利益還元方針が不明瞭である。大手不動産会社で、配当金利回りが1%前後と低く、個人投資家の投資ニーズが高まらない。

 決算説明会を聞くと、REITは開示が透明で、分配方針も明確だが、不動産株の決算説明会では、投資家にとってのメリットがよく理解できない。

大手不動産株と、REITの利回り比較:2017年7月11日時点


注:楽天証券経済研究所が作成

 不動産市況にやや過熱感があることを考えると、今、積極的に不動産株に投資すべきタイミングではないと思う。ただし、都心の優良オフィスビルに投資している日本ビルファンド投資法人や、ジャパンリアルエステイト投資法人には、分散投資しても良いと思う。

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