JR九州、プライベートクラウド構築--グループ36社を集約、仮想化で分離

ZDNET Japan Staff

2017-07-12 15:48

 九州旅客鉄道(JR九州)が、本社を除いたグループ36社のITインフラをマルチテナントのプライベートクラウドで構築した。これを手掛けたEMCジャパン、ヴイエムウェア、ネットワンシステムズ、パロアルトネットワークスが共同発表した。

 プライベートクラウドの構築は、2016年10月の東証1部上場に合わせ、グループ全体の情報セキュリティガバナンスの強化やIT環境の統一化を図る目的で実施した。以前はグループ各社が個別にシステムを構築、運用しており、セキュリティレベルに格差が生じていたという。

 具体的には、ヴイエムウェアのネットワーク仮想化技術「VMware NSX」やファイアウォール機能などによって、ネットワーク内にグループ会社ごとのアクセス可能な仮想ネットワークの専用領域を設ける「マイクロセグメンテーション」の仕組みを設けている。

 プライベートクラウドを構成する製品には、事前検証済みのパッケージシステム「Dell EMC VSPEX」や、統合運用管理ソフトウェアの「VMware vCloud Suite」、ストレージの「Dell EMC VNX」、データセンタースイッチの「Cisco Nexus 9000」シリーズ、バックアップの「Dell EMC Avamar」「Dell EMC Data Domain」、パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォールやクラウド型脅威分析サービスなどを採用した。

 これら製品による環境の構築やセキュリティ対策の運用は、ネットワンシステムズが担当している。

JR九州のプライベートクラウドの概要''
JR九州のプライベートクラウドの概要

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  2. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  3. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  4. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]