ベンダーの世界に飛び込む
ITリーダーには、エンドユーザー企業を離れてベンダー側になるという選択肢もある。ID管理サービス企業OktaのCIOを務めるMark Settle氏は、これまでにも多くの企業でIT部門の責任者を務めてきた。同氏はさまざまな業界や企業で働いた経験があり、これにはエンドユーザー企業もベンダー企業も含まれている。
「大規模なユーザーベースと大量のレガシーアプリケーションを抱える大企業のCIOを務めると、長期戦に引きずり込まれることが多く、カスタマイズやアップグレードをはじめとして、事業部門の人たちがあまり知りたがらない要素に取り組む必要がある」とSettle氏は言う。「ほかの部門の人間がまったく気にしていないことに、多くの時間を費やすのは、辛い仕事かもしれない」
ベンダーのCIOも、主な仕事は日常的な運用に関するものだ。しかし、ベンダーでは、システムや顧客の両方とより直接的に関わる仕事もある。これはテクノロジサービスを生み出すのが好きなITリーダーに嬉しい環境かもしれない。「テクノロジ企業で私のような仕事に就けば、2つのチャンスが得られる」とSettle氏は言う。
「第1は、IT部門として会社のR&D部門に、自社製品のどこを評価しており、どこを評価していないかのフィードバックを提供することだ。第2に、見込み客と自分の経験を共有することができる。これらは技術者として楽しい仕事だ。製品開発に影響を与えることができる」(Settle氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。