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ガンダムから考える宇宙ビジネス--天才の「狂気」が新世界を開拓する

稲田豊史 2017年07月15日 07時00分

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 この5月、内閣府の宇宙政策委員会宇宙産業振興小委員会は「宇宙戦略ビジョン2030(案)」を公表した。これは宇宙ビジネスを国家レベルで促進するための基本草案のようなものだ。

 一口に宇宙ビジネスとか宇宙産業といっても分野はさまざまだが、一般の人が最も想像しやすいのは「宇宙旅行」と「コロニー・他の星への移住」あたりではないだろうか。アニメやマンガ、映画やゲームでは当たり前のように展開していたこれらが、今後数十年で本当に「当たり前」になるかもしれない。

 こういう話で30〜40代の男性が真っ先に頭に浮かべるのは、TVアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズだろう。第1作『機動戦士ガンダム』(79〜80年放映)は、スペースコロニーへの宇宙移民がはじまって半世紀が経過した世界が舞台。その中のコロニー「サイド3」が「ジオン公国」を名乗り、地球連邦に独立戦争を仕掛ける物語だった。


機動戦士ガンダム I Amazon引用

 以降の「ガンダム」シリーズでも、宇宙移民やスペースコロニー、民間企業による宇宙での軍事産業や旅客産業といった概念は当たり前のものとして描かれた。それゆえ、人生で最初に触れた本格SFが「ガンダム」シリーズだった少年たちは、このような世界こそが来るべき未来なのだと、脳内に強くインプットされて大人になったに違いない。

 「ガンダム」シリーズ中、筆者が大人になってからも妙に記憶に残っているのが、作中に登場する企業・アナハイム・エレクトロニクス社である。『機動戦士Zガンダム』(85〜86年放映)『機動戦士ガンダムZZ』(86〜87年放映)『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(88年公開)、最近では『機動戦士ガンダムUC』(2010〜14年OVA発売)などに登場する軍産複合企業で、有人ロボット型兵器「モビルスーツ」の開発・製造を手掛けている。

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