アプリはプロジェクトとしてビルドされ、アプリ内のさまざまなカスタムオブジェクト向けにXMLファイルを用いてパッケージ化される。これらは開発システムのローカルディレクトリに格納されるため、GitHubのようなCVSへの複製も可能だ。この構造には、使用している画像やその他の資産とともに、LightningアプリやApexのコードも含まれている。また、CLIを使用すれば、コードの変更後、scratch orgにプッシュすることでテスト準備を整えられる。
コードが完成し配備可能になれば、Salesforceのマーケットプレース「AppExchange」から使用できるマネージドパッケージとしてビルドしたり、SalesforceのAPIを使って自身の本番用orgにコードをプッシュして自らで使用できるようになる。コードはまず、Salesforceの開発サンドボックスにインストールされ、ユーザーの元へとリリースする前に最終テストが実施できるようになる。
開発モデルの刷新は大胆な決断だが、企業がアプリケーションを開発し始めたという点を考えるとSalesforceにとっては必要なものだったと言える。SaaS環境における非破壊的な開発のためのツールを用意することには大きな意味があり、CLIは開発プロセスに統制をもたらす理にかなった手法と言えるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。