海外コメンタリー

二極化するアプリ開発の溝を埋めるセールスフォースの開発環境「Salesforce DX」 - (page 4)

Simon Bisson (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-07-25 06:45

 アプリはプロジェクトとしてビルドされ、アプリ内のさまざまなカスタムオブジェクト向けにXMLファイルを用いてパッケージ化される。これらは開発システムのローカルディレクトリに格納されるため、GitHubのようなCVSへの複製も可能だ。この構造には、使用している画像やその他の資産とともに、LightningアプリやApexのコードも含まれている。また、CLIを使用すれば、コードの変更後、scratch orgにプッシュすることでテスト準備を整えられる。

 コードが完成し配備可能になれば、Salesforceのマーケットプレース「AppExchange」から使用できるマネージドパッケージとしてビルドしたり、SalesforceのAPIを使って自身の本番用orgにコードをプッシュして自らで使用できるようになる。コードはまず、Salesforceの開発サンドボックスにインストールされ、ユーザーの元へとリリースする前に最終テストが実施できるようになる。

 開発モデルの刷新は大胆な決断だが、企業がアプリケーションを開発し始めたという点を考えるとSalesforceにとっては必要なものだったと言える。SaaS環境における非破壊的な開発のためのツールを用意することには大きな意味があり、CLIは開発プロセスに統制をもたらす理にかなった手法と言えるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]